“蹉跌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さてつ88.1%
つまずき4.5%
すべら3.0%
すべらかす3.0%
つまづき1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日露戦争に於ける日本の大勝利に依って刺戟しげきされて得たこの周さんの発見は、あのひとの医学救国の思想に深い蹉跌さてつを与え、やがて
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
一生の身の蹉跌つまずきから、実は弟達にうことを遠慮するような人である。未だ森彦には一度も逢わずにいる。三吉に逢うのはようやく二度目である。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かやうの所いづかたにもあるゆゑに下踏げたくぎをならべうち蹉跌すべらざるためとす。唐土もろこしにては是をるゐとて山にのぼるにすべらざるはきものとす、るゐ和訓わくんカンジキとあり。
さて下に三把をならべ、中には二把、うへには一把、これをなはにて強くくゝふもとのぞん蹉跌すべらかすに、こほりたる雪の上なれば幾百丈の高も一瞬まばたきにふもとにいたるをそりにのせてひきかへる。
それだから彼等かれら蹉跌つまづきるとそのひがんだこゝろうちひそか痛快つうくわいかんぜざるをないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)