上里春生
1897 〜 1939.06.02
著者としての作品一覧
或る月夜に(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
おほぞらは、 紫暗の海と澄み渡りて、 真珠の群は、きらきらと、 円けき海月光り流るゝ。 芋の葉むらがりむらがり、 ぬかづける野辺に、 貧しき樹立は微にゆら/\ 葉末のしたゝらすひか …
読書目安時間:約1分
おほぞらは、 紫暗の海と澄み渡りて、 真珠の群は、きらきらと、 円けき海月光り流るゝ。 芋の葉むらがりむらがり、 ぬかづける野辺に、 貧しき樹立は微にゆら/\ 葉末のしたゝらすひか …
傾ける殿堂(新字旧仮名)
読書目安時間:約3分
——一切の世界進行を、「自己運動」に於て、自発的発展に於て、生ける実在に於てあるものとして把握する認識の条件は、それらの対立の認識これである。……発展は対立の闘争である ——レーニ …
読書目安時間:約3分
——一切の世界進行を、「自己運動」に於て、自発的発展に於て、生ける実在に於てあるものとして把握する認識の条件は、それらの対立の認識これである。……発展は対立の闘争である ——レーニ …
サガニー耕地より(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
二月半ばのそら、 酒室の呼吸を罩めて、風、 あまし、温かし 円ろかなるこの穹き 懐ろに、音もなく 彩雲ぞ、さすらふなる。 機おる遠き麓のむら村、 ゆるくゆるく、筏の昔幽かに 声音な …
読書目安時間:約1分
二月半ばのそら、 酒室の呼吸を罩めて、風、 あまし、温かし 円ろかなるこの穹き 懐ろに、音もなく 彩雲ぞ、さすらふなる。 機おる遠き麓のむら村、 ゆるくゆるく、筏の昔幽かに 声音な …