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『或る月夜に』
ふりがな文庫
『
或る月夜に
(
あるつきよに
)
』
おほぞらは、 紫暗の海と澄み渡りて、 真珠の群は、きらきらと、 円けき海月光り流るゝ。 芋の葉むらがりむらがり、 ぬかづける野辺に、 貧しき樹立は微にゆら/\ 葉末のしたゝらすひかりの雫 静かに甘き夢をつゞれる。 …
著者
上里春生
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「文章世界 第12巻第6号」1917(大正6)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)