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『サガニー耕地より』
ふりがな文庫
『
サガニー耕地より
(
サガニーこうちより
)
』
二月半ばのそら、 酒室の呼吸を罩めて、風、 あまし、温かし 円ろかなるこの穹き 懐ろに、音もなく 彩雲ぞ、さすらふなる。 機おる遠き麓のむら村、 ゆるくゆるく、筏の昔幽かに 声音なし、幻の静けさに、たえなる夢を織れるか、 雲にそゝぎ入る恍惚 …
著者
上里春生
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「文章世界 第12巻第4号」1917(大正6)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)