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闘
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たゝか
ふりがな文庫
“
闘
(
たゝか
)” の例文
彼の足が一歩々々梯子段を
昇
(
のぼ
)
って行くほど、逆に彼を引きおろすようにする何物かゞあって、少年は心でそれと
闘
(
たゝか
)
いながら
上
(
あが
)
り詰めた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そして
永劫
(
えいがふ
)
の或期間だけ蓋の形を保續して來た、要するに
集
(
あつ
)
まツた人の力が
歳月
(
さいげつ
)
と
闘
(
たゝか
)
ツて來たのだ。雖然戰ツた
痕跡
(
こんせき
)
は、都て埃の爲に消されて了ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
吹
(
ふ
)
きまく
弾
(
だん
)
×
(16)
の
嵐
(
あらし
)
の
中
(
なか
)
に
生命
(
せいめい
)
を
賭
(
と
)
して
闘
(
たゝか
)
ふお
前
(
まへ
)
たちおれたちの
前衛
(
ぜんゑい
)
、あゝ×××××
(17)
!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
同じ飲仲間の
孫先生
(
そんせんせい
)
と一しよに(これが、
白羽扇
(
はくうせん
)
を持つてゐた儒者である。)風通しのいゝ
室
(
へや
)
で、
竹婦人
(
ちくふじん
)
に
靠
(
もた
)
れながら、棋局を
闘
(
たゝか
)
はせてゐると、召使ひの
丫鬟
(
あくわん
)
が来て
酒虫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
直
(
すぐ
)
に
風呂敷
(
ふろしき
)
の結び目がずつと
抜
(
ぬ
)
けてしまつて、
後
(
うしろ
)
へ荷物を
投
(
はふ
)
り出し、
直
(
すぐ
)
と
匕首
(
あひくち
)
を
抜
(
ぬ
)
いて
追剥
(
おひはぎ
)
と
闘
(
たゝか
)
ふくらゐでなければ、
迚
(
とて
)
も
薬屋
(
くすりや
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ、
私
(
わたし
)
が
行
(
ゆ
)
けば大丈夫でございます
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
河内介は、敵味方が火花を散らして
闘
(
たゝか
)
いつゝある怒号と
砂塵
(
さじん
)
の中にあって、ゆくりなくも久しく忘れていた少年時代の悪戯の記憶を呼び戻した。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
失
(
うしな
)
はれゆく
感覚
(
かんかく
)
と
懸命
(
けんめい
)
に
闘
(
たゝか
)
ひながら、
死
(
し
)
に
至
(
いた
)
るまで、
守
(
まも
)
り
通
(
とほ
)
した
党
(
たう
)
の
名
(
な
)
をとぎれ/\に
呼
(
よ
)
んだ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
既に気を
呑
(
の
)
まれていて
闘
(
たゝか
)
う意志はないのだが、主人に
殉
(
じゅん
)
ずる一念だけで蹈み止まっていたのであろう、彼は法師丸の鋭く打ちおろす剣の光に、眼をつぶるようにして二三合斬り結んだが
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
闘
常用漢字
中学
部首:⾨
18画
“闘”を含む語句
争闘
戦闘
闘牛場
格闘
闘鶏
闘牛
決闘
闘諍
闘牛士
闘牛行
奮闘
闘争
苦闘
暗闘
拳闘家
闘技場
闘志
角闘
闘鶏師
拒闘
...