“白羽扇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びゃくうせん80.0%
はくうせん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ればその上に、年まだ二十八、九としか思われぬ端麗な人物が、頭に綸巾りんきんをいただき、身には鶴氅かくしょうを着、手に白羽扇びゃくうせんを持って、悠然と乗っている。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四輪車の上の孔明は、綸巾りんきんをいただき鶴氅かくしょうを着て、服装も常と変らず、手に白羽扇びゃくうせんをうごかしていたが、孟獲が仰天して逃げかけるや、大いに笑って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ飲仲間の孫先生そんせんせいと一しよに(これが、白羽扇はくうせんを持つてゐた儒者である。)風通しのいゝへやで、竹婦人ちくふじんもたれながら、棋局をたゝかはせてゐると、召使ひの丫鬟あくわんが来て
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)