“白羽箭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろいはね50.0%
びゃくうぜん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
医看徽章の白羽箭しろいはねを後ろにはねた制帽と、白衣に白い靴にいたるまで凡て白ずくめの彼女らは、唯一つの装飾である手巾ハンケチだけが胸のポケットにたたまれ、うすい藍や、うすい黄色を見せているだけで
そのとき一本の白羽箭びゃくうぜんが風を切ってどこからか飛んできた。あッと、虚空へ絶叫をあげたのは鄧賢だった。白い矢は彼の喉ぶえ深く喰いついていたのである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)