“あらそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラソ
語句割合
53.5%
22.0%
20.5%
1.6%
0.8%
荒磯0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
測る道具と測る品物が往々にしてことなるので、この二者を混同するとつまらぬことにあらそいが起こり、たがいに不愉快ふゆかいの念をしょうずるにいたる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
はやがさめても何時いつまでもるのがいゝか、おそがさめてもむつくりきるのがいゝか、そのことで兄弟きやうだいあらそつてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼女はもうジューシエとのあらそいのほうへ心を取られていた。ただオリヴィエ一人がエマニュエルの当惑に気づいた。そしてその様子を見守った。
あらそうことの愚かしさ、許しを乞うことの無益さを、その瞬間から彼女は悟った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
琴や生花を仕込んで純粋な日本娘風にしつけるのもわるくはないな……空想の泉は、空から湧いて来る雪と無限をあらそうて、それからそれへとはてしがない。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
荒磯あらそべの石ころみちのでこぼこを馬車たかなりてすぎるみゆかも
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
少し、きかない家来などがいると、忠義だてしてあらそうので、邸宅やしきはたちまち火をけられて焼かれてしまう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)