“いかで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爭75.0%
争25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫微笑みて、君が友の我を猶太少女とおもひきとて、われ爭(いかで)でか心に掛くべき、君は可笑しき人かなといひぬ。この話は我等の交を一と際深くしたるやうなりき。わが日頃の憂さは悉く散じたり。
怨(うら)めし氣に見遣(みや)り之は先にも申し上し通り私爭(いかで)か人を殺(ころ)しうべき又た先妻梅儀を離縁(りえん)致せしは昌次郎と不義(ふぎ)顯(あらは)れし故離縁状(りえんじやう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夜は山精木魅(さんせいもくび)の出でて遊ぶを想はしむる、陰森凄幽(いんしんせいゆう)の気を凝(こら)すに反してこの霽朗(せいろう)なる昼間の山容水態は、明媚(めいび)争(いかで)か画(が)も如(し)かん、天色大気も殆(ほとん)ど塵境以外(じんきよういがい)の感無くんばあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
我(われ)未(いま)だ甞(かつ)て見ざりつる絶壁! 危(あやふ)しとも、可恐(おそろ)しとも、夢ならずして争(いかで)か飛下り得べき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人この裏(うち)に立ちて寥々冥々(りようりようめいめい)たる四望の間に、争(いかで)か那(な)の世間あり、社会あり、都あり、町あることを想得べき、九重(きゆうちよう)の天、八際(はつさい)の地、始めて混沌(こんとん)の境(さかひ)を出(い)でたりといへども、万物未(いま)だ尽(ことごと)く化生(かせい)せず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)