いかで)” の例文
新字:
のがれたり共天罰てんばついかでまぬかるべきと屹度きつと覺悟を極め我思ふ仔細しさいありとて妻へ離縁状を渡し又番頭其外店の者一同へ金を與へていとま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
就中なかんづく、夫婦共に法華ほつけ持者ぢしやなり。法華經流布るふあるべきたねをつぐ所の、玉の子出生、目出度覺候ぞ。色心二法しきしんにほふをつぐひとなりいかでかをそなはりさふらふべき。とくとくこそうまさふらはむずれ。
姫微笑みて、君が友の我を猶太少女とおもひきとて、われいかででか心に掛くべき、君は可笑しき人かなといひぬ。この話は我等の交を一と際深くしたるやうなりき。わが日頃の憂さは悉く散じたり。
うらめし氣に見遣みやり之は先にも申し上し通り私いかでか人をころしうべき又た先妻梅儀を離縁りえん致せしは昌次郎と不義ふぎあらはれし故離縁状りえんじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然間しかるあひだかみ我子わがことなづけたり。さてこそ正哉吾勝まさやあかつとはなづけたれ。日蓮うまるべきたねをなづけて候へば、いかで我子わがこにをとるべき、有一寶珠價値三千等ういつはうしゆかちさんぜんとう無上寶聚不求自得むじやうはうしうふきうじとく釋迦如來皆是吾子等云々しやかによらいみなこれわがこうんぬん
あからめイヱ/\五ヶねん前私し在所ざいしよ柏原の宿へ一夜とまりたれども其節そのせつ父銀五郎病中にて私しは十二さい一夜の旅宿はたごいかで然樣さやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)