“物爭”の読み方と例文
新字:物争
読み方割合
ものあらそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もらはんと行き見れば年が年中物爭ものあらそひ一つなしたる事もなき家には似氣にげなく親と子がさも不快氣ふくわいげなる面地おもゝちして然もなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
美尾みを美尾みをなかへもれたきおもひ、近處きんじよ合壁がつぺきつゝきひて物爭ものあらそひにくちものかりし。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つぶは又何事なるやとあきたり一たいこの吉五郎と云者はごく正直しやうぢきにて人のよきことつひに一度も人と物爭ものあらそひなどしたるためしなく町方住居の者にはまれなる故皆々近所にても佛吉々々ほとけきち/\渾名あだななす程の者なれば今御奉行樣がぢき御調おしらべと聞て暫時しばらく無言なりしが稍々やう/\ふるへ聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)