“合壁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がっぺき63.6%
がつぺき18.2%
かっぺき13.6%
あいかべ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが矢張り軍人で、砲兵大佐とあった。妙に国家の干城に縁があると思った。近所合壁がっぺきとしては性の知れない人間は好ましくない。
閣下 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
はらすべしと其夜近所きんじよ合壁がつぺき寢靜ねしづまりたる頃藤重が家にしのび行て見るに是は如何に何程なにほどひらかんとしてもくぎにてそとよりつけて有ば少しもあかず内の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
近所合壁かっぺきみんな肺病患者で、悲しい哉、彼等の大部分の人達は他の一切を放擲ほうてきして治病をもって人生の目的とする覚悟がなく
青春論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
私はその眼に心を残しながら、合壁あいかべの隣家へ入っていった。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)