一わが青春 今が自分の青春だというようなことを僕はまったく自覚した覚えがなくて過してしまった。いつの時が僕の青春であったか。どこにも区切りが見当らぬ。老成せざる者の愚行が青春のしるしだと言うならば、僕は今も尚青春、恐らく七十になっても青春で …
| 著者 | 坂口安吾 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「文学界 第九巻第十一号、第十二号」1942(昭和17)年11月1日、12月1日発行 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約1時間10分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約1時間56分(300文字/分) |