“檜垣”の読み方と例文
読み方割合
ひがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺記によると、平安朝以前からの開基と、伝えられ、檜垣ひがきおうななる伝説の人が、国守清原元輔の頃、ここに観世音をまつって以来のものといわれている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上野介の居間がどのへんにあるかは、もとより知る由もない。が、左手に見える檜垣ひがきの蔭には泉水でもあるらしく、ぼちゃんと鯉の跳ねる音も聞えてきた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
或日さる方の御邸で名高い檜垣ひがき巫女みこ御靈ごりやういて、恐しい御託宣があつた時も、あの男は空耳そらみゝを走らせながら、有合せた筆と墨とで、その巫女みこの物凄い顏を
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)