“ひがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檜垣86.7%
桧垣6.7%
菱垣6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野介の居間がどのへんにあるかは、もとより知る由もない。が、左手に見える檜垣ひがきの蔭には泉水でもあるらしく、ぼちゃんと鯉の跳ねる音も聞えてきた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
どこでかの女と馴染なじまれたかは、よくわからないが、世間へは、中御門家なかみかどけの息女とふれて、八坂のほとりに、清洒せいしゃ桧垣ひがきをめぐらした一と構えができ、さる白拍子あがりの佳人かじん
この桧垣ひがきの家を中心に、上皇は下淫げいんを愛し、かれは上淫じょういん妄執もうしゅうしていたかたちだった。朝に夕につけまわし、覚然はついに悪僧の本領をあらわして、暴力による思いをとげてしまった。