“清洒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいしゃ80.0%
せいしや13.3%
こざっぱり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師直は先に立って、いつか清洒せいしゃな木の間の露地へ曲がっていた。おくに家があるのか、きれいに箒目ほうきめが立っている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陪乗したるは清洒せいしやなる当世風の年少紳士、木立の間に逍遙せうえうする一個の人影を認むるやゆびさしつつ声をヒソめ「閣下、彼処かしこを革命が歩るいて居りまする」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
もっと日当りの好い清洒こざっぱりとした間借りでもしようかと思っていたが、それにしても六年も七年も永い間不如意ながら自分で所帯をもって食べたい物を食べて来たのに
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)