清洒せいしや)” の例文
陪乗したるは清洒せいしやなる当世風の年少紳士、木立の間に逍遙せうえうする一個の人影を認むるやゆびさしつつ声をヒソめ「閣下、彼処かしこを革命が歩るいて居りまする」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
其れも軽妙で、清洒せいしやで、すね気味な強みを持つてゐる美人でなければならぬ。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)