“巌流”の読み方と例文
読み方割合
がんりゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富田流とだりゅうの刀法を鐘巻自斎かねまきじさいにうけ、居合いあいを吉川家の食客片山伯耆守ほうきのかみ久安から皆伝かいでんされ、それにも甘んじないで自ら巌流がんりゅうという一流を立てたほどの者で
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小次郎は元来富田勢源の高弟で、勢源門下に及ぶ者がなくなり、勢源の弟の次郎左衛門にも勝ったので、大いに自信を得て「巌流がんりゅう」という一派をひらいた男である。
青春論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
よく耳に留めておけ、刀法は富田五郎左衛門が歿後の弟子、抜刀のわざは、片山伯耆守久安ほうきのかみひさやすの秘奥をきわめて、自ら巌流がんりゅうとよぶ一流を工夫した小次郎であるぞ。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)