“近所合壁”の読み方と例文
読み方割合
きんじょがっぺき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君は無絃むげん素琴そきんを弾ずる連中だから困らない方なんだが、寒月君のは、きいきいぴいぴい近所合壁きんじょがっぺきへ聞えるのだからおおいに困ってるところだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これは爺さんに、すこし遠慮してもらわなくッちゃならねえようだ。人間は近所合壁きんじょがっぺき、いっしょに住む。なア、いかに好きな道でも、度をはずしては……」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
近所合壁きんじょがっぺき、親類中の評判で、平吉がとこへ行ったら、大黒柱より江戸絵を見い、という騒ぎで、来るほどに、たかるほどに、とん片時かたときも落着いていたためしはがあせん。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)