“無絃”の読み方と例文
読み方割合
むげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲野さんが「無絃(むげん)の琴を聴(き)いて始めて序破急(じょはきゅう)の意義を悟る」と書き終った時、椅子(いす)に靠(もた)れて隣家(となり)ばかりを瞰下(みおろ)していた宗近君は
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
という小冊子(しょうさっし)となって世に残されたからである。「桐蔭軒」とは琵琶道場のわきに大きな桐の木があったのでその名があり「無言」は「無絃(むげん)」の意をもじったのではあるまいか。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「君は無絃(むげん)の素琴(そきん)を弾ずる連中だから困らない方なんだが、寒月君のは、きいきいぴいぴい近所合壁(きんじょがっぺき)へ聞えるのだから大(おおい)に困ってるところだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)