“小冊子”のいろいろな読み方と例文
旧字:小册子
読み方割合
しょうさっし33.3%
パンフレット33.3%
こざっし16.7%
せうさつし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおまた伝吉の墓のある笹山村の慈照寺じしょうじ浄土宗じょうどしゅう)は「孝子伝吉物語」と云う木版の小冊子しょうさっしわかっている。この「伝吉物語」によれば伝吉は何もした訣ではない。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
賤民政府という小冊子パンフレットを旧大名に頒布したため、政府讒謗ざんぼうかどで鍛冶橋監獄に繋がれたが、出獄後は拘留中に発病した炎症痛風に悩み、癇癖を募らせて野蛮に近いふるまいをするようになり
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
去年からひき続いての評判が、もういちど、江戸の街巷まちまちをわきたたせ、春の終るころまで瓦版や、絵入りの小冊子こざっし類がいろいろと出た。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
柳浪子りうらうし主筆しゆひつにして小文学せうぶんがく小冊子せうさつしを発行した、これとてもはゞ硯友社機関けんいうしやきくわんでありました、そもそも九とすう硯友社けんいうしやに取つては如何いかなる悪数あくすうであるかこの小文学せうぶんがくまた九号にして廃刊はいかんする始末しまつ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)