小冊子しょうさっし)” の例文
旧字:小册子
なおまた伝吉の墓のある笹山村の慈照寺じしょうじ浄土宗じょうどしゅう)は「孝子伝吉物語」と云う木版の小冊子しょうさっしわかっている。この「伝吉物語」によれば伝吉は何もした訣ではない。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
という小冊子しょうさっしとなって世に残されたからである。「桐蔭軒」とは琵琶道場のわきに大きな桐の木があったのでその名があり「無言」は「無絃むげん」の意をもじったのではあるまいか。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)