“街巷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちまた50.0%
まち25.0%
まちまち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白髪にいられて、思い切りよくおいの敷居をまたいでしまおうか、白髪を隠して、なお若い街巷ちまた徘徊はいかいしようか、——そこまでは鏡を見た瞬間には考えなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
両国駅へ着いたのは夕方で、東京の街巷まちにはもうがついていた。何だか二三年も遠い旅に出ていたようななつかしい気持で、龍介はしばらくは町の灯と、騒がしさに見惚みとれていた。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
去年からひき続いての評判が、もういちど、江戸の街巷まちまちをわきたたせ、春の終るころまで瓦版や、絵入りの小冊子こざっし類がいろいろと出た。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)