“ちまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.6%
7.0%
5.2%
街衢1.3%
1.3%
岐路0.5%
通衢0.3%
岐巷0.3%
曲巷0.3%
街巷0.3%
路岐0.3%
道俣0.3%
道衢0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「剣の達人じゃ。いや名人の境に達していよう。人品もよい。深淵をのぞくようでな。乱世のからもあんな人物が出るものかのう」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『ピナコテエク』の出でし時は、雪いま晴れて、中道なる並木の枝は、つ薄き氷にてつつまれたるが、今点ぜし街燈に映じたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歴史があり、物語があり、繁華がある。それらはくの間若い心を躍らせて常に憧憬のであった東都の空を想う念も暫くの間は薄らいでいた。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼に属せざる者かれの天幕に住み……彼の跡は地に絶え彼の名は街衢に伝わらじ……彼はその民の中に子もなく孫もあらじ……これが日(審判を受けし日)を
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
当時政治が鎖国開国のに臨んでゐた如くに、医方も亦漢方洋方の岐に臨んでゐた。正弘は彼に於て概ね開国論に左袒し、伊沢美作守政義の洋行の議をさへ容れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
荒浪の上にまるるなし小舟のあわや傾覆らん風情、さすが覚悟を極めたりしもまた今さらにおもわれて、一期の大事死生の岐路と八万四千の身の毛よだたせ牙みしめて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
君はこよひの舞臺にて、むかし羅馬の通衢るに凱旋の車をもてせしアヌンチヤタがいかに賤客にられ、口笛吹きて叱責せられたるかを見そなはし給ひしなるべし。
サンタの熱は未だえず、されど明日の興行には必ず往かんと誓へり。ヱズヰオは火を噴き灰をらすることの如し。而して我名を載せたる番付は早く通衢り出されたり。
よもすがら恩義と情の岐巷に立ちて、何れをそれとし瀧口が思ひ極めたる直諫に、さすがに御身の上を恥らひ給ひてや、言葉もなく一間に入りし維盛卿、吁々思へば君が馬前の水つぎ孰りて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
こゝにて、はじめは曲巷其處此處より、やがては華屋朱門されて、らざるく、すもの、不具にしてなるをみて、金銀衣裳す。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白髪にいられて、思い切りよくの敷居をいでしまおうか、白髪を隠して、なお若い街巷徘徊しようか、——そこまでは鏡を見た瞬間には考えなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
次に投げ棄つる御に成りませる神の名は、煩累大人の神。次に投げ棄つる御に成りませる神の名は、道俣の神。次に投げ棄つる御冠に成りませる神の名は、飽咋大人の神
かれ木幡の村に到ります時に、その道衢に、顏き孃子遇へり。
清十郎の追払れたりし時には未だ分別のには迷はざりしものを、このお夏の狂愛に魅せられし後の彼は、早や気は転乱し、仕損ふたら浮世は闇、跡先見えぬ出来心にて
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)