岐巷ちまた)” の例文
よもすがら恩義と情の岐巷ちまたに立ちて、何れをそれとさだかねし瀧口が思ひ極めたる直諫に、さすがに御身の上を恥らひ給ひてや、言葉もなく一間ひとまに入りし維盛卿、吁々思へば君が馬前の水つぎ孰りて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)