“岐道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えだみち37.5%
そばみち25.0%
ふたみち12.5%
わかれみち12.5%
わきみち12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に少しく岐道えだみちにそれるが、白簀雲の流れる上層の世界が何故このように気温の低いところであるかという理由を一言述べておく必要があろう。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
かつしやい、孤家ひとつや婦人をんなといふは、もとな、これもわしにはなにかのえんがあつた、あのおそろし魔処ましよはいらうといふ岐道そばみちみづあふれた往来わうらいで、百姓ひやくしやうをしへて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぬしありながら岐道ふたみちかけて、瀬十郎ぬしと浅からず、ちぎりし罪の報い来て、いける地獄に堕ちにけん、世に薄命なる女子をなごはあれども、わが身に増るものあるべしやと、過来すぎこしかたを胸にのみ
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つるが屋清吉の白壁に「桝形」と文字もんじが刻まれてあるのは、分けても懐しい思い出といえよう。なお街道の岐道わかれみちには、常夜燈といしぶみとが立っていた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これを鼬ごっこの疲労くたびれ儲けと解して、岐道わきみちれた人は退屈と不安があるばかりで、生涯、人生の味は解し得られないのであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)