“ふたみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二途33.3%
二道25.0%
二岐16.7%
両道8.3%
二路8.3%
岐道8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日こんにちの処は、長谷川町の番人喜助の続きとお話が二途ふたみちに分れますが、のちに一つ道に成る其の前文でありますからお聴きにくい事でございましょう、さて築地つきじ本郷町ほんごうちょう小田原町おだわらちょう
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
深く思ひさだめし瀧口が一念は、石にあらねばまろばすべくもあらざれども、忠と孝との二道ふたみちに恩義をからみし父の言葉。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
てお話は二岐ふたみちに分れ、白金台町に間口はれ二十けんばかりで、生垣いけがきに成って居ります、門もちょっと屋根のある雅致がちこしらえで、うしろの方へまわると格子造りで、此方こちらは勝手口で
その頃の二人の自分に対する情熱が、揃いも揃って絵巻物の魔力と、自分の肉体の魅力との両道ふたみちかけたもので、しかも、それ以外の何ものでもなかった事を露ほども疑わなくなっている頃であった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかもその二路ふたみちとも嶮隘けんあいで奇計を伏せて打つには絶好なところですから、もしお許しを得るならばそれがしと全琮ぜんそうとで協力して、曹休を擒人とりこにしてお目にかけます。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぬしありながら岐道ふたみちかけて、瀬十郎ぬしと浅からず、ちぎりし罪の報い来て、いける地獄に堕ちにけん、世に薄命なる女子をなごはあれども、わが身に増るものあるべしやと、過来すぎこしかたを胸にのみ
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)