“嶮隘”の読み方と例文
読み方割合
けんあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに、ふと前方を仰ぐと、両側の絶壁は迫り合って、樹木の枝は相交叉あいこうさし、天もかくれるばかり鬱蒼たる嶮隘けんあいな道へさしかかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余吾ノうみの水面は、こころもち明るくなって来たかと思われる。山坂の嶮隘けんあいにかかると、秀吉は馬を曳かせて、若者輩にも負けずに歩いた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその二路ふたみちとも嶮隘けんあいで奇計を伏せて打つには絶好なところですから、もしお許しを得るならばそれがしと全琮ぜんそうとで協力して、曹休を擒人とりこにしてお目にかけます。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)