“嶮難”の読み方と例文
読み方割合
けんなん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒蝉敗柳(かんせんはいりゅう)に鳴き大火西に向かいて流るる秋のはじめになりければ心細くも三蔵(さんぞう)は二人の弟子にいざなわれ嶮難(けんなん)を凌(しの)ぎ道を急ぎたもうに、たちまち前面に一条の大河あり。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
輦路(れんろ)も嶮難(けんなん)なるところから木曾路は多く御板輿(おんいたごし)で、近衛(このえ)騎兵に前後を護(まも)られ、供奉(ぐぶ)の同勢の中には伏見二品宮(にほんのみや)、徳大寺宮内卿(とくだいじくないきょう)、三条太政(だじょう)大臣、寺島山田らの参議、三浦陸軍中将
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
世の中は艱難(かんなん)の待合室であり、人間は胎内より業苦(ごうく)を負って生れるという、されば人生は風雪を冒して嶮難(けんなん)悪路を往くが如く、二十四時寸刻の油断もならぬ酷薄苛烈なものである
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)