“えだみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岐路61.1%
岐道16.7%
枝道16.7%
条路5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予ハ東京駅ノ地下道ノ宏大ナノト岐路えだみちノ多イノニ驚カサレタ。出タノハ丸ノ内側ノ、中央口ニ近イ特別通路ノ外ノ御車寄みくるまよせデアッタ。自動車ガ二台待ッテイタ。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
燿子の指さす方を見ると、恐しい勢で隧道トンネルの入口から入って来る水の大量が、広間ホールの前で一度淀んで、右手の大きい岐道えだみちへ静かに静かに流れて行っているのです。
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
でも露路には枝道えだみちが多く、こみいっておりましたので、わたしがどこへかくれたか、西条様にはわからなかったようです。
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その条路えだみちの突き当りで、カラカラランと云う音がした。深い井戸へ石片いしころげ込んだ時と調子は似ているが、普通の井戸よりも、はるかに深いように思われた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御構おかまいなくそこだけを掘り抜いて行くんだから、電車の通るシキの入口こそ、平らでもあり、また一条ひとすじでもあるが、下へ折れて第一見張所のあたりからは、右へも左へも条路えだみちができて
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)