条路えだみち)” の例文
その条路えだみちの突き当りで、カラカラランと云う音がした。深い井戸へ石片いしころげ込んだ時と調子は似ているが、普通の井戸よりも、はるかに深いように思われた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御構おかまいなくそこだけを掘り抜いて行くんだから、電車の通るシキの入口こそ、平らでもあり、また一条ひとすじでもあるが、下へ折れて第一見張所のあたりからは、右へも左へも条路えだみちができて
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)