『瘋癲老人日記（ふうてんろうじんにっき）』

十六日。………夜新宿ノ第一劇場夜ノ部ヲ見ニ行ク。出シ物ハ「恩讐の彼方へ」「彦市ばなし」「助六曲輪菊」デアルガ他ノモノハ見ズ、助六ダケガ目的デアル。勘弥ノ助六デハ物足リナイガ、訥升ガ揚巻ヲスルト云ウノデ、ソレガドンナニ美シイカト思イ、助六ヨリ …

著者	谷崎潤一郎
ジャンル	文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出	「中央公論」中央公論社、1961（昭和36）年11月～1962（昭和37）年5月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約3時間18分（500文字/分）
朗読目安時間	約5時間29分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

萎（しょ） 遊（ゆ） 唆（そゝ） 弄（いじく） 窄（し） 眼眩（めまい） 一越（ひとこし） 冷奴（ひやゝっこ） 力（つとむ） 忽（ゆるが） 涸（から） 直（じ） 負（ひ） 云附（いつ） 力（りき） 印（しる） 外（はず） 気色（けはい） 生（なま） 白眼（しろめ） 盛（も） 紛紜（ふんぬん） 腸（わた） 諍（いさかい） 負（おぶ） 鈍（のろ） 陸（くが） 集（たか） 刳（く） 和（やわ） 啜（すゝ） 嗾（けしか） 団欒（まどい） 執拗（しつこ） 堪忍（かに） 妬（や） 岐路（えだみち） 徒（いたずら） 恣（ほしいまゝ） 慥（たしか） 把手（とって） 撓（しな） 擦（こす） 日焦（ひやけ） 暈（ぼか） 極（きま） 歯齦（しぎん） 毀（こぼ） 汚（よご） 洟（ぱな） 浮腫（ふしゅ） 潜（ひそ） 煌（きらめ） 煽（おだ） 狂（ちが） 発（あば） 祟（たゝ） 絵心（えごゝろ） 裂（きれ） 過（あやま） 騰（のぼ） 上気（のぼ） 不便（ふびん） 五（いつ） 仕種（しぐさ） 企（たくら） 傾（かし） 億劫（おっくう） 先様（さきさま） 内股（うちまた） 出銭（でせん） 刺（さ） 勢子（せこ） 匣（はこ） 単衣（ひとえ） 卯木（うつぎ） 反芻（はんすう） 台石（だいいし） 呆気（あっけ） 喉（のど） 喚（わめ） 四阿（あずまや） 堰（せき） 塊（かたまり） 壊（こわ） 大人（おとな） 嫁女（よめじょ） 宥（なだ） 小（ちい） 性急（せっかち） 怪訝（けげん） 情（なさけ） 憎体（にくてい） 懐（ふところ） 所業（しわざ） 手翅（てば） 拵（こしら） 挺（ちょう） 掌（てのひら） 揶揄（やゆ）