“浮腫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むく42.3%
ふしゅ26.9%
むくみ23.1%
うき3.8%
はれ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう二年越空家のままでゐるのだといふ。畳は何となく浮腫むくんでゐるやうな不気味さで、抜く足にべと/\と抜き残るやうであつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
きのうの脈搏みゃくはく不整からきょうの結滞。浮腫ふしゅ、チアノーゼ。力弱く数の少い呼吸が見てるうちにときどきとまる。看護婦さんが軽く胸をたたく。と、息を吹きかえす。
母の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
躯はひどく衰弱してみえるが、それは浮腫むくみがとれたからだろう、両後見から誓紙を取る、必ず取ってみせる、という口ぶりには、ねばり強い精気が感じられた。
然しいずれは浮腫うきだすだろうと言われました。
臨終まで (新字新仮名) / 梶井久(著)
切断のために出来た浮腫はれじゃあないよ。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)