“把手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ハンドル46.7%
とって29.6%
ノッブ8.9%
とつて6.7%
とりて3.0%
はしゅ1.5%
つまみ0.7%
クランプ0.7%
ノブ0.7%
にぎり0.7%
ノップ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十ぢかいその運転手は、見るも気の毒なくらいき慌てて把手を力一杯に廻すと、車体をグルッと廻して大通りの方へ逃げだした。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
Kは把手に手を伸ばしかけたが、また引っこめた。もう誰も助けることはできないし、小使たちがすぐやってくるにちがいなかった。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
僅かな力で把手を捻じられた扉が、音もなく開くと、思いもかけぬ赤い光りの隙間が、彼の鼻の先に、縦に一直線に出来たのであった。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
がツかりしてつて、食卓につきながら、把手一箇家人して、これがめて土偶でもつたら、昨日敗軍盛返へすものをとつぶやくと
丁度何かで不機嫌だつた父は金庫の把手をひねりながらの穴に鍵をキリリと入れて、ヂロツトとその兒を振りかへつた、私はわつと泣いた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
全くヒルミ夫人は、その昔、田内新整形外科術をマスターするために見せた熾烈なる研究態度のそれ以上熾烈な研究慾に燃え、病院のなかに電気メスの把手を執りつづけたのである。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
が、その直後、把手に腕を衝突させるのが狡策であって、そうすると氷の先が折れて、稜片の胴が、熱のある接触板の一つに触れる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
把手をまわして見ると、宇宙艇の尾部に明かにそれと読みとれる日の丸の旗印と、相良の会社の銀色マーク。私は歎息した。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
や! 把手に手をかけたな、引っぱってる、ってみてるぞ! ははあ、さては奴さん、錠がおりてないつもりでいたんだな! してみると
そして、そのくの字の反対側には、半円形の把手が附いていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
勇気を鼓して朝飯を食いに行くことにきめたが、予想のつかぬ将来のために、避難所だけは保有しておかねばならぬと思い、把手を握って、扉を揺すり
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)