“とりて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捕手62.9%
捕吏21.0%
把手6.5%
捕人3.2%
取手1.6%
捕役1.6%
捕者1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕自慢の若侍が数をたのんでとりかこんでも、またたくうちに突き伏せられてしまう始末で、同心も捕手とりても近よれたものじャない。
八葉堂を中にした千隆寺の庭では、数多あまたの坊主どもが、法衣をがれて、例の捕吏とりての手に縛り上げられて、ころがされている。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
賭の褒美の一等を、即ち女子を、把手とりてある
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
そりゃアとかね太鼓で捕人とりてが行って、手下の奴を押えて吟味すると何処どこから這入って何処からけるという事まですっぱり白状に及んだから、よう/\の事で浅間山の盗賊を掃除したと云うので
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つき上る苦敷くるしきおもひも涙も共に唯一息眼つぶりてのみ込ば、又盃は嫁に𢌞りぬきらりと取手とりてに光物靜夫が目に入し時、花笄の片々する/\とぬけて、かた袖仲人が取つくろふひまも無
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
形は小太刀に似て作りは十手と同じこの獲物えものを持つものは、無論、八丁堀の捕役とりてか、奉行ぶぎょう手先の捕方とりかたに限ったもので
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあくる日、小林藤十郎殿は本所の名主のうち出役しゅつやくいたし、また其の頃八丁堀にて捕者とりての名人と聞えたる手先二人ににんは業平橋の料理屋にまいりました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ゆくて千歳ちとせとりてあと
都喜姫 (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)