“にぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.7%
握飯16.7%
手柄8.3%
把手8.3%
把柄8.3%
握鮓8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸に先生は維納府外数里の地に住居すまいでありました。拙者一見手をにぎりてほとんど傾蓋けいがいおもいをなしました。拙者先生に引かれてその住居へきました。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
彼は婦人の隣に杖を持った男が居るのを発見した。杖の手柄にぎりは犬の顔になって口をとがらせて居た。彼はそれにからだを投げ掛けて、杖の柄の尖った鼻で婦人のお尻の所へ突掛けた。計略は見事に成功した。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)
そして、そのくの字の反対側には、半円形の把手にぎりが附いていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
銀の把柄にぎりの附いたステッキが薪のように一束となって其傍にほうり出されていた。
女「誠に今日こんにちはお生憎あいにく様、握鮓にぎりばかりでなんにも出来ません、お吸物も、なんでございます、詰らない種でございますから、海苔のりでも焼いて上げましょうか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
にぎりには緑色のぎよく獅子頭ししがしらきざみて、象牙ぞうげの如く瑩潤つややかに白きつゑを携へたるが、そのさきをもて低き梢の花を打落し打落し
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)