“傾蓋”の読み方と例文
読み方割合
けいがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸に先生は維納府外数里の地に住居すまいでありました。拙者一見手をにぎりてほとんど傾蓋けいがいおもいをなしました。拙者先生に引かれてその住居へきました。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
中には百年も交りたるように親みあうも見えて、いとにがにがしき事に覚えぬ。若し方今のありさまにて、傾蓋けいがいの交はかかる所にて求むべしといわばわれ又何をかいわん。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その通りに伴れて来たのを窓より見て王大栗を放たしむると、馬商も強齶を放った。堅唾かたずを呑んで見て居ると、二馬相逢いて傾蓋けいがい旧のごとしという塩梅あんばいに至って仲よく、互いに全身をねぶり合った。