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把手
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とつて
ふりがな文庫
“
把手
(
とつて
)” の例文
おや/\と
思
(
おも
)
ひながら、
猶
(
なほ
)
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて
土
(
つち
)
を
取
(
と
)
つて
見
(
み
)
ると、
把手
(
とつて
)
の一
部
(
ぶ
)
のみ
缺
(
か
)
けて
他
(
た
)
は
完全
(
くわんぜん
)
なる
土瓶
(
どびん
)
であつた。(第三圖イ參照)
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と、その男は罵りつづけながら、行きあたりばつたりの一軒の家に近づいて、その窓の前に立ちどまると、木の
把手
(
とつて
)
でも捜すやうに窓硝子を指で撫でまはしはじめた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
さうして興味に燃えながら、微笑を顏中に漂はせて、勢よく扉の
把手
(
とつて
)
に手をかけてそれを引いた。
嘘をつく日
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
じんき(白い綿を
胡瓜
(
きうり
)
の小ひさなのぐらゐにしたもの)は長く母の左手で絲になつて伸びると、右の手で𢌞してゐた車が、チヨンと
把手
(
とつて
)
を鳴らす音とともに、
楇
(
つみ
)
に卷き着く絲の玉は
石川五右衛門の生立
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
愈々
(
いよいよ
)
開業となつてからは、
其店
(
そこ
)
の大きい姿見が、村中の子供等の好奇心を刺戟したもので、お定もよく
同年輩
(
おないどし
)
の遊び仲間と一緒に行つて、見た事もない白い瀬戸の
把手
(
とつて
)
を上に
捻
(
ねぢ
)
り下に捻り
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
その
杯
(
さかづき
)
は頑丈な陶器で出来て居て側面に王冠の模様を焼附け、同じく頑丈な
把手
(
とつて
)
と蓋とが附いて居る。階上の室には音楽の壇があつて
独逸
(
ドイツ
)
の名家の曲を初め各国の音楽が
入
(
いり
)
替はり奏せられる。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
今回の挿圖中右の上の
隅
(
すみ
)
の三個と右の下の隅の一
個
(
こ
)
との他、
周圍
(
しうゐ
)
に寫したるものは總て土器の
把手
(
とつて
)
なり。其
形
(
かたち
)
其
紋
(
もん
)
實に
名状
(
めふでう
)
すべからず。コロボックル
美術
(
びじゆつ
)
の
標本
(
ひようほん
)
たるの
價値
(
かちよく
)
充分なりと云ふべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
きやしやな
翡翠
(
ひすゐ
)
の
柄
(
え
)
の
把手
(
とつて
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
把手
(
とつて
)
でもあるかと、そろ/\
掘
(
ほ
)
つて
見
(
み
)
ると、
把手
(
とつて
)
には
相違
(
さうゐ
)
ないが、それは
土瓶
(
どびん
)
のツルカケの
手
(
て
)
と、それに
接
(
せつ
)
して
土瓶
(
どびん
)
の
口
(
くち
)
。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
村長の独眼はじつと窓へ注がれてゐたが、やがて村役人の方へチラと合図をすると同時に、彼の手が戸口の
把手
(
とつて
)
のかかつた。と、不意に往来で叫び声があがつた……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
銀の
把手
(
とつて
)
に置きながら
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
がツかりして
歸
(
かへ
)
つて、
食卓
(
しよくたく
)
につきながら、
把手
(
とつて
)
の
一箇
(
ひとつ
)
を
家人
(
かじん
)
に
示
(
しめ
)
して、これが
責
(
せ
)
めて
土偶
(
どぐう
)
の
顏
(
かほ
)
でも
有
(
あ
)
つたら、
昨日
(
きのふ
)
の
敗軍
(
はいぐん
)
を
盛返
(
もりか
)
へすものをとつぶやくと
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「ぢやあ、いつそ
家
(
うち
)
にをることにしようか。」と、扉の
把手
(
とつて
)
を握りながら、
教父
(
クーム
)
が答へた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
其後
(
そののち
)
望生
(
ぼうせい
)
が、
土偶變形
(
どぐうへんけい
)
とも
見
(
み
)
るべき一
箇
(
こ
)
の
把手
(
とつて
)
を
有
(
ゆう
)
する
土器
(
どき
)
(第三圖ロ參照)
其他
(
そのた
)
二
箇
(
こ
)
の
土器
(
どき
)
を
出
(
だ
)
し。
余
(
よ
)
も
亦
(
また
)
土器
(
どき
)
を三
箇
(
こ
)
ばかり
出
(
だ
)
した。
幻翁
(
げんおう
)
も
大分
(
だいぶ
)
出
(
だ
)
した。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その時、戸口の木の
把手
(
とつて
)
がことりと𢌞つた。ギイつといふ音といつしよに戸があいた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
晩
(
ばん
)
まで
掛
(
かゝ
)
つて
漸
(
やうや
)
く
土器
(
どき
)
の
端
(
ふち
)
でも
磨
(
す
)
つたらしい
石
(
いし
)
と、
把手
(
とつて
)
の
平凡
(
へいぼん
)
なのを二三
箇
(
こ
)
得
(
え
)
たばかり。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
打石斧
(
だせきふ
)
、
磨石斧
(
ませきふ
)
、
石鏃
(
せきぞく
)
、
把手
(
とつて
)
、
破片
(
はへん
)
、
土瓶
(
どびん
)
の
口
(
くち
)
、そんな
物
(
もの
)
は、どの
位
(
くら
)
ゐ
數多
(
かずおほ
)
く
採集
(
さいしふ
)
したか
知
(
し
)
れぬが、
未
(
ま
)
だ
發掘
(
はつくつ
)
をして
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
が
無
(
な
)
いので、
茶店
(
ちやみせ
)
の
息子
(
むすこ
)
を
介
(
かい
)
して、
地主
(
ぢぬし
)
の
政右衞門
(
まさうゑもん
)
といふ
人
(
ひと
)
を
説
(
と
)
き
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
發掘品
(
はつくつひん
)
としては三十六
年
(
ねん
)
三
月
(
ぐわつ
)
十九
日
(
にち
)
に、
活東子
(
くわつとうし
)
が
方形裏模樣
(
はうけいうらもやう
)
の
土器
(
どき
)
を
出
(
だ
)
し、
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
が、
同
(
どう
)
二
月
(
ぐわつ
)
二十二
日
(
にち
)
に
壺形土器
(
つぼがたどき
)
を
出
(
だ
)
し、
玄川子
(
げんせんし
)
が
土偶
(
どぐう
)
の
足
(
あし
)
と、
第二圖
(
だいにづ
)
ニの
如
(
ごと
)
き、
珍
(
めづ
)
らしく
複雜
(
ふくざつ
)
なる
把手
(
とつて
)
を
出
(
だ
)
し。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“把手”の意味
《名詞》
把 手(はしゅ)
取っ手。
(出典:Wiktionary)
把
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“把手”で始まる語句
把手附