“土偶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でく48.0%
どぐう44.0%
でくのぼう4.0%
にんぎやう4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素焼すやき土偶でくは粉になって、四方へ破片を飛ばしたのです。すると、その樹のうしろあたりから、あっと言って姿を見せた男女がある。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土偶どぐうの用は信仰上しんこうじやう關係くわんけい有りと假定するも、尚ほ實在じつざいの人の形をあらはしたる物か、想像上そうぞうじやうの神の形を示したる物かとの疑問ぎもん有らん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
土偶でくのぼうの集りのやうな芝居を見せられると、ことにさういふ気がするのである。藤村君の『一夜』あゝいふ作がその中に舞台に上されたらなどゝ思ふのである。
社会劇と印象派 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その女子の意志の自由にゆだぬといへど、そは只だ掟の上の事のみにて、まことは幼きより尼のよそほひしたる土偶にんぎやうもてあそばしめ、又寺に在る永き歳月の間世の中の罪深きを説きてはおどしすかし