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土偶
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どぐう
ふりがな文庫
“
土偶
(
どぐう
)” の例文
土偶
(
どぐう
)
の用は
信仰上
(
しんこうじやう
)
に
關係
(
くわんけい
)
有りと假定するも、尚ほ
實在
(
じつざい
)
の人の形を
現
(
あらは
)
したる物か、
想像上
(
そうぞうじやう
)
の神の形を示したる物かとの
疑問
(
ぎもん
)
有らん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
古甲冑
(
こかっちゅう
)
、
土偶
(
どぐう
)
、
木乃伊
(
みいら
)
、弓、矢の根、古い錦襴、銅板、
鉄牌
(
てっぱい
)
、
古瓦
(
こが
)
、化石というような物が、整然と分類されて置かれてあった。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それでは、
野見宿禰
(
のみのすくね
)
が
獻言
(
けんげん
)
して
造
(
つく
)
り
出
(
だ
)
した
埴輪
(
はにわ
)
土偶
(
どぐう
)
とは
別
(
べつ
)
に、
既
(
すで
)
に三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
太古
(
たいこ
)
に
於
(
おい
)
て、
土偶
(
どぐう
)
が
作
(
つく
)
られて
有
(
あ
)
つたのですね
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
土偶
(
どぐう
)
の
他
(
ほか
)
に
熊
(
くま
)
だとか
猿
(
さる
)
だとかの
獸類
(
じゆうるい
)
をつくつたものも
稀
(
まれ
)
には
出
(
で
)
ることがありますが、これは
玩具
(
がんぐ
)
と
見
(
み
)
えて、よくその
形
(
かたち
)
がそれらの
動物
(
どうぶつ
)
に
似
(
に
)
てをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかし人によると妙にしゃちこばって
土偶
(
どぐう
)
か木像のように硬直して動かないのがある。
藤棚の陰から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
汝何を
恃
(
たの
)
まんとするか。天地の
裡
(
うち
)
に何をたのまんとするか。神? 神は人間の苦しまぎれに
捏造
(
でつぞう
)
せる
土偶
(
どぐう
)
のみ。人間のせつな
糞
(
ぐそ
)
の凝結せる臭骸のみ。
恃
(
たの
)
むまじきを恃んで安しと云う。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それはまことの人ではあるまい。おそらく
土偶
(
どぐう
)
のたぐいであろう」
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それから、発掘の苦心談になり、香炉型の
土偶
(
どぐう
)
の首を持ち出して
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
がツかりして
歸
(
かへ
)
つて、
食卓
(
しよくたく
)
につきながら、
把手
(
とつて
)
の
一箇
(
ひとつ
)
を
家人
(
かじん
)
に
示
(
しめ
)
して、これが
責
(
せ
)
めて
土偶
(
どぐう
)
の
顏
(
かほ
)
でも
有
(
あ
)
つたら、
昨日
(
きのふ
)
の
敗軍
(
はいぐん
)
を
盛返
(
もりか
)
へすものをとつぶやくと
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
男
(
をとこ
)
と
女
(
をんな
)
の
別
(
べつ
)
は
現
(
あらは
)
されてゐますが、ことに
女
(
をんな
)
の
土偶
(
どぐう
)
がたくさんにありますのは、この
時分
(
じぶん
)
には
女
(
をんな
)
の
神
(
かみ
)
さまを
崇拜
(
すうはい
)
したゝめに
造
(
つく
)
つたものだといふ
學者
(
がくしや
)
もあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
土偶
(
どぐう
)
の
頭部
(
たうぶ
)
或は
手足部
(
しゆそくぶ
)
の
欠損
(
けつそん
)
せる事常なること、恐くは
一種
(
いつしゆ
)
の
妄信
(
もうしん
)
の爲、故意に
破壞
(
はくわい
)
せるに由るならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
離れて合うを待ち
佗
(
わ
)
び顔なるを、
行
(
ゆ
)
いて帰るを快からぬを、旅に馴れて
徂徠
(
そらい
)
を意とせざるを、一様に
束
(
つか
)
ねて、ことごとく
土偶
(
どぐう
)
のごとくに
遇待
(
もてなそ
)
うとする。
夜
(
よ
)
こそ見えね、
熾
(
さか
)
んに
黒煙
(
くろけむり
)
を吐きつつある。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おや/\と
思
(
おも
)
ひながら、
又
(
また
)
ツヽくと、
鼻
(
はな
)
の
孔
(
あな
)
さへ二ツ
開
(
ひら
)
いた。
正
(
まさ
)
しく
土偶
(
どぐう
)
の
顏面
(
がんめん
)
なのであつた。(第壹圖ロ參照)
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
土版には
長方形
(
ちやうはうけい
)
のものと
小判形
(
こばんがた
)
のものとの二種有り。
用法
(
ようはう
)
詳ならずと雖も、
恐
(
おそ
)
くは身の
護
(
まも
)
り又は
咒
(
まじな
)
ひの具
抔
(
など
)
ならん。中には前述の
土偶
(
どぐう
)
との中間物の如きものも有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
それから、
土器
(
どき
)
と
同
(
おな
)
じく
粘土
(
ねんど
)
で
作
(
つく
)
つたものに
土偶
(
どぐう
)
といふものがあります。すなはち
土
(
つち
)
の
人形
(
にんぎよう
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
休日毎
(
きうじつごと
)
に
誘
(
さそ
)
ひに
來
(
く
)
る
幻花子
(
げんくわし
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
られず。
今日
(
けふ
)
は
望生
(
ぼうせい
)
、
翌日
(
あす
)
は
活子
(
くわつし
)
、
或
(
あるひ
)
は三
人
(
にん
)
揃
(
そろ
)
つて
行
(
ゆ
)
く
間
(
うち
)
に、
土偶
(
どぐう
)
の
足
(
あし
)
も
出
(
で
)
る。
小土器
(
せうどき
)
も
出
(
で
)
る。
大分
(
だいぶ
)
景氣
(
けいき
)
が
附
(
つ
)
いて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
扨
(
さ
)
て
其
(
そ
)
の
土偶
(
どぐう
)
※
何
(
なに
)
しろ
泥土
(
でいど
)
を
落
(
おと
)
して
見
(
み
)
るべしと、
車夫
(
しやふ
)
をして、それを
洗
(
あら
)
ひに
遣
(
や
)
つて
見
(
み
)
ると、
豈
(
あ
)
に
圖
(
はか
)
らんや、それは
獸骨
(
じうこつ
)
の一
部
(
ぶ
)
、
大腿骨
(
だいたいこつ
)
の
關節部
(
くわんせつぶ
)
が
黒焦
(
くろこげ
)
に
燒
(
や
)
けて
居
(
ゐ
)
るのであつたので
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
公爵
(
こうしやく
)
が
手
(
て
)
に
持
(
も
)
たれて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
ると、
如何
(
どう
)
しても
土偶
(
どぐう
)
らしい。
黒色
(
こくしよく
)
の
土偶
(
どぐう
)
の一
部
(
ぶ
)
らしいので『
萬歳
(
ばんざい
)
』を
唱
(
とな
)
へる。
中
(
なか
)
には、
前
(
まへ
)
から
掘
(
ほ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
二人
(
ふたり
)
は、
抑
(
そもそ
)
も
何
(
なに
)
を
成
(
な
)
しつゝ
有
(
あ
)
りやなど
罵倒
(
ばたう
)
が
出
(
で
)
る。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此土器
(
このどき
)
の
他
(
ほか
)
に、
未
(
ま
)
だ
種々
(
しゆ/″\
)
の
品
(
しな
)
が
有
(
あ
)
るのですが、
土偶
(
どぐう
)
なんか
別
(
べつ
)
して
珍品
(
ちんぴん
)
です
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“土偶”の意味
《名詞》
土で造らた人形。
特に縄文時代に造られた土人形。
(出典:Wiktionary)
“土偶”の解説
土偶(どぐう)は、語義1最狭義では、縄文時代頃の日本列島で作られていた土人形を指す。
(出典:Wikipedia)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
偶
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
“土偶”で始まる語句
土偶像
土偶人形
土偶仏
土偶胴部
土偶變形