“にんぎやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニンギヤウ
語句割合
人形85.2%
木偶7.4%
偶人3.7%
土偶3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神樂囃子かぐらばやし踊屋臺をどりやたい町々まち/\山車だしかざり、つくりもの、人形にんぎやう、いけばな造花ざうくわは、さくら牡丹ぼたんふぢ、つゝじ。いけばなは、あやめ、姫百合ひめゆり青楓あをかへで
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おおその時、その時、その破壞された家の下から、どんな一つの物悲しい言葉が聽えてくるか——一つの怪奇な木偶にんぎやうの靈魂は、かれの細長い舌を以てすら「幽冥に於ける思想」を語るであらう。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
されど僧の叫ぶこと愈〻大なれば、偶人にんぎやうの跳ること愈〻忙しく、群衆は舊に依りて傀儡師に面し談義僧にそむけり。
一人ありてその前に立ち、道化役プルチネルラ偶人にんぎやうを踊らせ、且泣き且笑ひ、又可笑をかしき演説をなさしめたり。衆人はめぐり視て笑へり。向ひの家の石級には一僧あり。
その女子の意志の自由にゆだぬといへど、そは只だ掟の上の事のみにて、まことは幼きより尼のよそほひしたる土偶にんぎやうもてあそばしめ、又寺に在る永き歳月の間世の中の罪深きを説きてはおどしすかし