“ひとがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒトガタ
語句割合
人形47.8%
人型30.4%
人像8.7%
人容8.7%
偶人4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凄い寂しい車塚の郷の、三軒の廃屋の真ん中の家の、黄昏たそがれのように暗い部屋の中に、人形ひとがたを完全に備えている、五個いつつ木乃伊ミイラが並んでいた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうした凄愴せいそうな空気の中で、法水は凝然とまなこを見据え、眼前の妖しい人型ひとがたみつめはじめた——ああ、この死物しぶつの人形が森閑とした夜半の廊下を。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人像ひとがたと藁の小積こづみ数立かずたちてなほうそ寒き刈田つづくか
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして、闇の中に一つの人容ひとがたを描いて、じいっと捉まえて放さない幻があった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
針、紡錘つむを棄てゝ卜者となりし幸なき女等を見よ、彼等は草と偶人ひとがたをもてその妖術を行へり 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)