“あねさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉様76.5%
姉樣11.8%
人形2.9%
姐様2.9%
姐樣2.9%
紙雛好2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は優しい姉様あねさまだと思つた。その詞について少しゐざつて、二尺程膝をすゝめた。それでも折り曲げた足の先が閾にさはるほどの端近である。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
子之介 姉樣あねさまか。(なつかしげに寄る。)ようたづねて來てくだされた。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
むかしこひでがす。あれでもの、お前様めえさま新造盛しんざうざかりのことつけ。人形あねさましがる時分じぶんぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だからこの場合、あたしはその武士がお金をならべて楽しむのは、あたしが姐様あねさまを飾るのとおなじ位にしか見えなかった。
手拭てぬげかぶつてこつちいてる姐樣あねさまことせててえもんだな」ふさがつたかげから瞽女ごぜ一人ひとり揶揄からかつていつたものがある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何時いつまでも何時いつまでも人形にんげう紙雛好あねさまとを相手あいてにして飯事まゝごとばかりしてたらばさぞかしうれしきことならんを、ゑゝや/\、大人おとなるはやなこと何故なぜこのやうにとしをばる、七月なゝつき十月とつき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)