“ねえさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉様64.7%
姉樣17.6%
少姐5.9%
女中5.9%
姐様5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母様かあさん姉様ねえさんのおうちが危いから行つて来ます。お父様とうさんももうおいでになつたのです。うちは大丈夫だから安心しておいで。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そして『姉樣ねえさん、姉樣。』と聲高く呼んで、『兄もモウ歸る時分ですから。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
少姐ねえさんの袖にすがりゃ、抱えられてる妓衆こどもしゅうの証文も、その場でけむになりかねないいきおいだけれど、そこが方便、内に居るお勝なんざ、よく知ってていうけれど、女郎衆なんという者は
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あっし鐚一文びたいちもん世話になったんじゃあねえけれど、そんなこんなでおめえ、その少姐ねえさんが大の贔屓ひいき
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、灰の白いのにしがみついて、何しろ暖かいものでお銚子ちょうしをとうと、板前で火を引いてしまいました、なんにも出来ませんと、女中ねえさん素気そっけなさ。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どの店にも大きな人形を飾ってあるじゃないか、赤い裲襠しかけを着た姐様ねえさんもあれば、向う顱巻はちまきをした道化もあるし、牛若もあれば、弥次郎兵衛やじろべえもある。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)