姉樣ねえさん)” の例文
新字:姉様
「ハツハツヽヽヽヽ坊樣、此姉樣ねえさんが死ぬと言ひますが如何しましようか。——オイオイ約束の坊樣を連れて來たのだ、く見て呉れないか。」
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そして『姉樣ねえさん、姉樣。』と聲高く呼んで、『兄もモウ歸る時分ですから。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
入口いりくち彼方あちらなが縁側えんがはで三にん小女こむすめすわつてその一人ひとり此方こちらいましも十七八の姉樣ねえさんかみつてもら最中さいちゆう
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)