“人型”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとがた87.5%
ヒトガタ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人を思う心も縷々るると言われるのに中の君は困っていて、恋の心をやめさせるみそぎをさせたい気にもなったか、人型ひとがたの話をしだして
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そうした凄愴せいそうな空気の中で、法水は凝然とまなこを見据え、眼前の妖しい人型ひとがたみつめはじめた——ああ、この死物しぶつの人形が森閑とした夜半の廊下を。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人間の雛形なる人型ヒトガタの故に、ひなと言ふだけでは物足りない。
鷹狩りと操り芝居と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)