“ロボット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人造人間50.0%
機械人間10.0%
器械人形10.0%
木偶10.0%
機械人10.0%
虚器10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妖艶な年増の魅力は、この一瞬間に蘇返って、造り変えた人造人間ロボットのような不気味な顔にも、火のような情熱と、不思議な美しさが咲き乱れます。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
異様いような顔をした機械人間ロボットは、階段をおりきると、谷博士と五人の少年がかたまっているところへ、金属音きんぞくおんの足音をひびかせながら近づいた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
壁の穴のそばに立っていたグロテスクな機械人間ロボットが、がっちゃん、がっちゃんと動きだした。するとその中から、ねむがっているしゃがれ声が聞こえたのであった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうして自然のである人間をかたぱしから、鉄と石の理詰めの家に潜り込ませた。瓦斯ガスと電気の中に呼吸させて動脈を硬化させた。鉛と土で化粧させて器械人形ロボットと遊戯させた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一人は田沼主殿頭によって、大老職に引き立てられたが、完全に木偶ロボットにされているところの、彦根中将井伊直幸であり、もう一人は茶坊主の珍阿弥であった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして、機械人ロボットと、新らしい愛人との比較を、頭の中で、灼けつくように考えていた。
ロボットとベッドの重量 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
父のタマセセが昔、独逸ドイツ人に擁立された虚器ロボットだった関係で、小タマセセには一部独逸人の支持があったからだ。スティヴンスンは又、無益な抗議を方々に向って試みた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)