“きょき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歔欷88.0%
嘘唏8.0%
虚器4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と涙をふるって痛論せしかば、満場せきとして云うところを知らず。唯、証人席に在りしアリナの実父母が歔欷きょきするあるのみ。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
臨終のあわれを話して「そうお言いだったそうですってね——もうもう二度と女なんかに生まれはしない」——言いかけて婦人はとうとう嘘唏きょきして話をきってしもうた。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
孔叔圉こうしゅくぎょが死に、其の未亡人で蒯聵の姉に当る伯姫はくきが、息子のかい虚器きょきに擁して権勢を揮い始めてから、漸く衛の都の空気は亡命太子にとって好転して来た。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)