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『嘘をつく日』
ふりがな文庫
『
嘘をつく日
(
うそをつくひ
)
』
患者としてはこの病院内で一番の古顏となつたかはりに、私は思の外だんだん快くなつて行つた。 もう春も近づいた。青い澄んだ空は、それをまじまじと眺めてゐる私に眩しさを教へる。さうしてついとその窓を掠めて行く何鳥かの羽裏がちらりと光る。私はむくむ …
著者
水野仙子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
滴
(
したたら
)
抑
(
お
)
母
(
ふくろ
)
思切
(
おもひきり
)
誂向
(
あつらへむき
)
大便
(
ゴウト
)
横
(
よこたは
)
銀杏
(
いちやう
)
把手
(
とつて
)
費
(
つひや
)
甲斐
(
かひ
)
背負
(
しよ
)
堪
(
こら
)
浮腫
(
むくみ
)
祖母
(
ばば
)
曾
(
か
)
苗字
(
めうじ
)
親父
(
おやぢ
)
肘
(
ひぢ
)
無聊
(
ぶれう
)
緋鯉
(
ひごひ
)
紺青
(
こんじやう
)
笑談
(
ぜうだん
)
蔽
(
おほ
)
搖
(
ゆす
)
挘
(
も
)
隙
(
ひま
)
快
(
よ
)
障
(
さは
)
失
(
な
)
靜
(
しづか
)
頻
(
しきり
)
先刻
(
さつき
)
蝸牛
(
かたつむり
)
襁褓
(
むつき
)
脆
(
もろ
)
鶺鴒
(
せきれい
)
遁
(
のが
)
摘
(
つま
)
凶
(
わる
)
厭
(
いや
)
外
(
ほか
)
後楯
(
うしろだて
)
憚
(
はばか
)
懷
(
ふところ
)
掠
(
かす
)
揉
(
も
)
搜
(
さが
)
窺
(
うかが
)
撞
(
つ
)
日向
(
ひなた
)
曝
(
さら
)
朴訥
(
ぼくとつ
)
此地
(
ここ
)
歪
(
ゆが
)
母
(
かあ
)
眩
(
まぶ
)
瞞
(
だま
)