“煌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きら40.3%
きらめ33.3%
かがや11.1%
きらめき4.2%
こう4.2%
かゞや2.8%
かがやか1.4%
ひか1.4%
ひら1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月七日——「昨日も今日も南風強く吹き雲を送りつ雲を払いつ、雨降りみ降らずみ、日光雲間をもるるとき林影一時にきらめく、——」
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
のらに向かッて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉のくずを散らしたようにきらめきはしないがちらついていた。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
きつぱりと黒天鵞絨びろうどのなかの銀糸の点のやうに、あざやかにかがやいて居る……不思議なことには、立派な街の夜でありながら、どんな種類にもせよ車は勿論
わがめさめし時にたゞちにうつりて語るらく、とある光のきらめきと起きよ汝何を爲すやとよばはる聲とはわが睡りの幕を裂きたり 七〇—七二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
林の上に、月はこうとして冴えていた。白影黒影、さながら魚群の泳ぐように、孫堅の行方をさがし求めている。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてこゝに到りてわが記憶才に勝つ、そはかの十字架の上にクリストかゞやき給ひしかど我はふさはしきたとへを得るをえざればなり 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
併しドリアン・グレイの容色のかがやかしさはさらに衰えを見せなかった。
というより、この異国の女の鼓動が胸を透して優しい花のように文字どおりに、すこしずつ高まったり低くなったりして、ちかちかした胸衣の飾り玉の青や黄いろをひからせた。
ヒッポドロム (新字新仮名) / 室生犀星(著)
私が其處から再び出て來たときには、家々は坂の上にひらめき、緑色の葡萄畑は暗く浪打ち、空は廣びろとして靜けさに充ちてゐました。鐘が鳴りました。